2008年7月4日金曜日

第八課題 『もの』の死へのオマージュ

私たちの身のまわりにあるものは常に変化しています。その変化はさまざまですが、最後には常に使われなくなり消滅する運命です。
生命体の死は、私たちの目で明らかではありますが、物質、都市、空間、精神の死と拡張すると必ずしも明確なものではありません。

そこで私たちの身のまわりにある「もの」の消滅するあいまいな領域(もしくは「もの」の死)を発見し、新たに再生をはぐくむ力を創造してください。

提出物:
・ 1、 275mm×275mm 2枚以上 表紙は別 紙質・仕上げ・彩色は自由
・ 2、 表紙には学籍番号、名前、タイトルを記入して下さい。


出題日 2008年6月18日
提出日 2008年6月25日 13:30時間厳守
講評日 2008年7月2日 

出題 日置拓人

2008年6月26日木曜日

1X07A162 堀越 理沙 A+++








木の上にのぼり、川べりの村の様子を眺めている。自由にイマジネーションをふくらませているようでいて、決して中世の雰囲気からははずれていないのがよい。完全な透視図法ではない画法によって、中世の絵画のような雰囲気を高めている。遠くの家か教会が燃えている。(池村)

1X07A114 竹花 洋子 A+++








プラモデル化された中世の農村。俯瞰図も地盤ごとに切り取られ、構築的、立体的に描かれている。「生活を創造し、克明に描く」の「克明に」の意味を、新たな視点からとらえなおした作品。プラモデル化による、立体的な分析の方法が、たいへんユニーク。(池村)

1X07A122 田村 正 A++








「想起の中に生きる。あの時、まだ実世界は想起に満ちていた。」と但し書きがある。掌を合わせてお祈りをしているドローイングと、そのシルエットの形に聖書の文章を書き込んでいるのだが、それによって一枚の絵が様々な連想を生む。小さな声であるいは心の中で唱えている祈りが聞こえてきそうである。(箕原)

1X07A112 TOMOKO TAGUCHI A++








銅のエッチングのような風合いとタッチで中世の農村の町と、そこに住む老人の顔を描き出している。とても味わいのある絵で、しかもそれが課題で与えられた文章の雰囲気とマッチしている。(箕原)

1X07A042 YUMA ONO A++








「ねどこ」克明に描かれたなかに農民の貧しく疲れ果てた感じがよく出ている。一日中労働をした後で睡眠に入る前のホッとした一瞬であろうか。明日のために深く休まなければならないのかもしれない。薄茶色した再生紙に描いているところも効果的である。(箕原)

1X07A119 田辺 真由子 A++








動物の足跡をテーマに表現されている。人、人物の行動を描写する姿勢は、今和次郎の考現学的な視線が感じとれる。しかし、足跡の規則性を発見するまで至っていない部分は残念である。しかし、中世をイメージで語るのをやめたことは、他の作品と明らかに異なる点である。いい切り口であると思う。(日置)