2008年11月26日水曜日

1X07A122 田村 正 A+++







手が見たものを、手を描きそれに添いながら、ストーリーの中枢を、その方法故に版画で表現した。いくつかの手のシーンをアンソロジー風にまとめつつ、「アルベール」が広場に踏み出し、おもむろに手を上げるシーンはこの映画の圧巻である。手の差し上げられた空隙の周辺の建物のコーニスが回転し始める佳品である。(入江)