2008年12月3日水曜日

第七課題 「現代の壁画」

建築の内部空間から、壁画が消えて久しい。
そもそも、絵画の起こりは原始時代、人間が露出した岩の表面か、
洞窟の内部に描いたものである。
それ以来、長い年月に亘って、絵画、彫刻、建築は、一体となって、
人間の空間を形作ってきた。
近代建築が、建築表現の純粋性を追い求めた結果、絵画は建築空間から
表面的には消えたように見えるが、その美学的な根本理念においては、
近代建築もまた近代絵画と深く関連している。
21世紀の今日において、自由な発想をもって、
平面と空間との新たな関係を構築してほしい。
平面的表現によって、空間のあり方を揺り動かすことを期待する。
平面的表現の意味は、広く考えること。

配布資料:なし
提出物:模型、275×275mmを底面とし、高さ120mmとする、下図のような立体模型に具体的な空間を表現する。
模型の縮尺は1/10とする。 必要に応じて、1/10の縮尺の人物像などを置くこと。
出題:2008年11月19日
   
提出:2008年11月26日、午後1時30分
講評:2008年12月03日(予定)
出題者:池村 潤床と天井および2面の壁からなる空間を作る。
床、天井、壁のいずれにも表現を施して構わないが、
あくまで「平面的表現」にとどめること。
壁に開口を設けることは認める。