2008年12月3日水曜日

1X07A159 堀 真仁 A+++







ぺらっとした表面ではなく、ざらざらとした奥行と物質感のある表面、そのようなものを現代に生きる我々も実は求めている。面としての実体のある壁。それは不思議なことに、奥行のない単なる面では感じとることができない。ところがこの作品はぺらっとした透明な壁面の向こうに、ひび割れた赤い壁面が存在することで、実体のある壁面性を感じさせることに成功している。(池村)