2008年11月24日月曜日

第六課題 言葉からの喚起力

—ここに示すのは映画作品のト書を下敷きにした詩人の解説文である。パリの郊外のカフェの女主人が、戦死したと思っていた夫を戦後十数年ぶりにふと見かけ、その邂逅を喜んで、落魂している彼の世話をするが、夫は頭に傷を受けて記憶喪失症にかかっており、彼女のもとから再びどこかへ行ってしまったという実話をもとに脚本が書かれているという。別紙が映画のストーリのあらましであり、詩人の感得したストーリである。まず、この映画のさまざまなシーンを、主人公や町々や建物、生活風景を含めて各自想像力を発揮して思い描いてください。そのうえで、詩人が深い関心を寄せて目にとめているカフェの女主人と浮浪者の手を、手の仕草を見やってください。
そして、彼の、彼女の手が見たものを、手を主人公として周辺のシーンを描いてください。

提出物;表紙+275×275規定用紙一枚以上
表現;モノクロ。着彩の用があれば自由。

出題日;11月12目(水)
提出・採点目;11月19目(水) 港区赤坂区民センター3Fホール 午後1時
講評目;11月26目(水)


出題:入江