2008年5月16日金曜日

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谷川俊太郎の「かなしみ」の詩の一節が主選である。避雷針、煙突とそれ、塀の土の金鋼の支柱の列、そし架線へと対電が描かれていく。先端に、戻りようもできない、空へと消失するしかない尖端に、「かなしみ」を感じるのは正しい。繊細なタッチがそれを確かめてくれているように思う。(入江)